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上級者向け!8の字ターンのコツ

上級者向け!8の字ターンのコツ

バランス感覚が求められる8の字ターン

教習所での教習でも習う8の字ターンは、白バイ大会(全国白バイ安全運転競技大会)の種目にも取り入れられているテクニックです。

その名の通り数字の8の字を描くカーブをきれいに抜けていくもので、アクセル操作の技術と、バイクを内側へと傾ける角度を適切に保ち、バイクとライダーが一体となって滑らかにバイクを操る技術が求められます。

バイクの教習所でもクリアしなければいけないテクニックですが、白バイ大会の8の字ターンのコースは直線部分が長いのが特徴となっており、かなりの上級テクニックが求められます。

直線走行時のフル加速から、カーブ手前でのフル減速、フルステアリングでバイクを立ち上げて次のカーブに備えての反対側へのバンクというように、直線から連続するカーブに備えてさまざまな技術を駆使します。
バイク特有の走行、車体の傾斜、カーブ、フルスロットル、ブレーキングなどの特性が如実に実感できる、見どころ満載の種目です。

教習場で8の字ターンがうまくできないという人は、白バイ大会の8の字ターンの動画を参考にしてみてはいかがでしょうか。
(参考動画)
https://www.youtube.com/watch?v=uEYm3rzkl7c

8の字ターンにはていねいな操作が不可欠

バイクの運転テクニックで何よりも求められるのが、ていねいな操作です。
白バイ大会ではタイムを競い合うので、一見すると荒々しい走りにみえますが、実は8の字走行では直線から連続するカーブのコースをいかにていねいにつなげていくかが勝敗を左右します。
アグレッシブな走行はタイムロスにしかなりませんし、最悪の場合転倒することもあります。

特に白バイは安全走行が何よりも求められるので、ていねいでムダのない操作が不可欠となります。
いかにも簡単に走り抜けていくようにみえて、実は高度なテクニックが使われている白バイ大会の8の字走行は、行動を走る一般ライダーのお手本ともいえます。

1つ1つの操作をていねいにつなげていこう

8の字走行ではコースに必要な操作を、いかにスムーズかつていねいにつなげていくかがポイントです。

カーブ前のブレーキングではフロント・リム両方のブレーキのバランスを保ちながら減速しますが、カーブに入ってからも車体を倒しながらフロントブレーキを緩めてブレーキを開き、速度をコントロールする必要があります。
つまり、コーナーの前半部分までが減速する区間なのです。
このため、フロントブレーキの微妙な操作が求められ、車体の傾斜角度に合わせてブレーキを緩めていく感覚を体に覚えさせる必要があります。

コーナー後半になると、今度はリヤブレーキの操作が求められます。
フロントブレーキを緩めつつ、リヤブレーキを利かせながら後半のターンを曲がります。
カーブ中は車体が傾いていますから、リヤブレーキを最後まで掛けておきます。
不安定な走行になるので、半クラッチは使いません。
バイクの前輪が直線へと向いたらフルスロットルで車体を立ち上げます。
また、目線を常に先へ先へと向けていくことも大切です。