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相手が保険に加入していなかったときの保険「無保険車傷害保険」とは

相手が保険に加入していなかったときの保険「無保険車傷害保険」とは

保険に入っていない相手との事故、どうする?

自賠責保険は加入しているけれど、任意保険には加入していないという人もいます。
特にバイクの所有者が学生などでほとんど収入がない場合、毎月の保険料を節約するために最低限の保険にしか加入していないというケースが多いのです。
また、保険に加入していても保険金の支払いが滞っている人もいます。

このような人と事故を起こした場合は大変です。
相手に非があり、こちらが死亡やケガ、重度後遺症などの被害を受けた場合は、損害賠償金を相手に請求できます。
しかし、任意保険に加入しておらず、賠償金を支払う能力が不十分な場合、賠償金を請求してもそのお金が用意できずに支払われない場合があるのです。

また、非常に不本意なことですが、相手が逃走して加害者が行方不明というケースもあります。
このような事態に備えるのが、任意保険の無保険車傷害保険です。

無保険自動車との事故に備える保険

無保険車傷害保険は、加害者が保険に加入してないなど「無保険自動車」であるため、損害賠償金を支払う能力が不十分である場合に、自分が契約している保険会社から、相手側が支払うべき損害賠償金を支払ってもらえる保険です。

無保険自動車とは、次のいずれかのケースに相当する自動車(バイク・車)のことです。

まず、対人賠償保険などの保険に加入していない車を契約していない自動車です。
たとえ、対人賠償保険に加入していても、運転者が契約時の年齢条件と異なる場合も、保険金は支払われません。
対人賠償保険の場合、月々の支払額を節約するために、年齢条件を30歳以上などとするケースが多いのです。
このような車に、25歳の人が運転していて事故を起こした場合は、保険金は契約違反として支払われません。

また、対人賠償保険などに加入していても、その保険の上限金額が低くて、賠償金の全額が支払われないものも無保険車に該当します。

このほか、当て逃げなどで相手が不明の場合も無保険車とされます。

自動車保険の任意保険のうち、対人賠償保険の加入率は約74%です。
しかし、この数値は自動車も合わせた全車両の加入率です。

バイクだけをみると加入率は大幅に低下し、何と半数以下の40%にしか満たないのです。

バイク同士で事故を起こして、こちらに過失がない場合でも、相手側が対人賠償保険に加入していなければ賠償金が十分に支払われない確率がとても高いことがわかります。

このようなケースに備えるためにも、無保険車傷害保険の加入をおすすめします。
また、自分が事故を起こして他人に被害を及ぼした場合に備えて、自賠責保険だけでなく対人賠償保険などの任意保険にも加入しておくようにしましょう。