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エンジンオイルに鉄粉が混ざったら交換を

エンジンオイルに鉄粉が混ざったら交換を

エンジンオイルに鉄粉が混じる理由とは

バイクのエンジンオイルを交換するとき、古いオイルの中にキラキラする粉が入っていることに気づいたことはあるでしょうか。
これは鉄粉で、鉄粉が光に当たって反射してキラキラして見えているのです。
では、エンジンオイルの中になぜ鉄粉なんかが混じっているのでしょうか?
いくつか理由がありますが、最大の理由はエンジン内部が摩耗して、その削れたカスがオイルに混ざってしまうことです。

エンジンオイルとはエンジンの潤滑油の役目を果たすものですから、通常であればエンジン内部が摩耗することはありません。
しかし、エンジン内部では高速で運動するピストンなどの部品が多いため、いくらエンジンオイルで滑りを良くしていても、滑りが悪くなったときにはパーツがひどく摩耗してしまうことがあります。
その際に削れた鉄粉がエンジンオイルの中に混ざるため、古いオイルを交換するときにキラキラして見えるのです。

また新車の場合、何の異常がなくても、各パーツが摩耗して鉄粉が多少なりとも出てしまいます。
長く乗っているバイクと違って、新車の場合、各パーツの擦り合せが不十分なので潤滑不足になることは避けられません。
とはいっても、エンジンオイルを交換すればよいことなので異常なトラブルだと心配する必要はないでしょう。

エンジンオイルに鉄粉が混ざったら交換のタイミング

鉄粉がエンジンオイルに混ざっていたら、オイル交換のタイミングです。
オイルフィルターやオイルストレーナーといった濾過のための部品があるため、少々鉄粉が混ざったぐらいでエンジンがどうかなることはありません。

しかし、鉄粉などの不純物が多くなるとその濾過装置自体が詰まってしまうこともあります。
そうなってはエンジンが焼き付くなどのたいへんなトラブルにもなりかねないので、鉄粉が混ざっていることに気づいたときは早急に新しいオイルに交換しましょう。

エンジンオイルに鉄粉が混ざらないための対策

エンジンオイルは定期的に交換するものなので、鉄粉が混じっていようといまいと時期がくれば新しいものに交換します。
しかし、交換したばかりのオイルに鉄粉が混じるようではいい気はしません。
そうならないように、鉄粉自体が発生しないような対策もしておきましょう。

まず、オイルフィルターを定期的に交換することです。
とはいえ、こちらもエンジンオイルの交換と同じく基本的なメンテナンスなので、バイクのお手入れを怠らない人なら特に気にする必要はありません。

それ以外でできることというと、オイルドレンボルトをマグネット付きのものに交換することです。
マグネットが鉄粉を吸い寄せてくれるので、鉄粉が発生してもオイルの中に混じることを避けられます。
ただし、どんな製品がよいかは、その有用性や安全性をよく確認したうえで選ぶように注意してください。