「もしも」の瞬間にあなたを守る唯一の証人
バイクは車と異なり、ライダーの身体がむき出しの状態であるため、事故に遭った際のダメージが非常に大きくなりやすい乗り物です。
万が一、衝突事故に巻き込まれてしまった場合、ライダー自身が怪我をして意識を失ってしまったり、ショックで当時の状況を正確に思い出せなかったりすることも珍しくありません。
そのような状況下で、相手方の主張だけで事故処理が進んでしまうと、本来の過失割合とは異なる不利な立場に追い込まれるリスクがあります。
ここで重要になるのがドライブレコーダーの存在です。映像という客観的な証拠があれば、言葉で説明できない状況でも真実を証明してくれます。
また、近年社会問題化しているあおり運転の被害に遭った際も、録画されているという事実が抑止力になることがあります。
自分自身の身体を守るためのプロテクターと同じように、社会的・法的な立場から自分を守るための装備として、ドライブレコーダーの装着はもはや必須と言えるでしょう。
失敗しない選び方の基本は「画質」と「夜間性能」
では、実際にどのような基準で製品を選べばよいのでしょうか。まず妥協してはいけないのが「画質」と「画角」です。
事故の相手が車である場合、逃走や当て逃げのリスクも考慮し、ナンバープレートの数字がはっきりと読み取れる解像度(フルHD以上が目安)が必要です。
また、バイクは車体を傾けて走行するため、画角が狭いと肝心な瞬間に周囲の状況が見切れてしまう恐れがあります。
できるだけ広範囲をカバーできる広角レンズのモデルを選ぶことが、情報の撮り逃しを防ぐポイントです。
さらに、夜間の視認性も非常に重要です。街灯の少ない暗い道やトンネルの出入り口など、明暗差が激しい場所では映像が白飛びしたり黒つぶれしたりすることがあります。
これを防ぐために、HDR(ハイダイナミックレンジ)やWDR(ワイドダイナミックレンジ)といった画像補正機能が搭載されているかを確認しましょう。
夜間でもノイズの少ない鮮明な映像を記録できるセンサーを搭載したモデルであれば、通勤やツーリングの帰宅時など、周囲が見えにくい時間帯でも安心して走行することができます。
バイク特有の環境に耐える「耐久性」を見極める
車用のドライブレコーダーを流用しようと考える方もいますが、バイク用にはバイク特有の過酷な環境に耐えうる性能が求められます。その最たるものが「防水・防塵性能」と「耐振動性」です。
バイクは雨風にさらされる環境で走り続けるため、高い防水規格(IP67など)をクリアしていることが大前提となります。急なゲリラ豪雨に見舞われた際、レコーダーが故障してしまっては元も子もありません。
配線や本体の継ぎ目など、細部まで防水対策が施されている専用品を選ぶべきなのです。
また、エンジンの振動や路面からの突き上げも電子機器にとっては大敵です。振動対策がなされていない安価な製品やアクションカメラでは、内部の基盤が破損したり、録画データが飛んでしまったりするトラブルが起こりえます。
しっかりとバイク専用に設計され、マウント部分の強度や耐震性が確保されている製品を選ぶことが、長く確実に使い続けるための秘訣です。
初期費用はかかりますが、万が一の安心を買うという意味でも、信頼できるメーカーの製品を正しく取り付けることをおすすめします。

